『乳児湿疹』・『おむつかぶれ』もご相談ください
赤ちゃんの皮膚はとてもデリケートで、外部からの刺激やちょっとした環境の変化にも敏感に反応します。
そのため、生後まもなくから乳児湿疹やおむつかぶれといった皮膚トラブルが起こりやすくなります。乳児湿疹は皮脂分泌が多い時期にみられる脂漏性湿疹や、乾燥によって起こる湿疹、かゆみを伴うアトピー性皮膚炎など様々なタイプがあり、見た目や症状も異なります。おむつかぶれは、おむつの中の蒸れや尿・便の刺激が原因でおしりや太ももに赤みやただれが出るものです。どちらも適切なスキンケアや薬の使用で改善することが多いですが、悪化すると強いかゆみや感染を伴うことがあります。
気になる症状が見られた際は、自己判断せずに早めに皮膚科を受診することが大切です。

『乳児湿疹』とは
生後2〜3週間から数ヶ月までの間の乳児ではさまざまな原因により湿疹・皮膚炎を生じやすく、総称して乳児湿疹と呼ばれています。乳児湿疹の中には次のような疾患が含まれていますが、特に新生児期では鑑別が難しいことも多いです。
- ①乳児期の脂漏性皮膚炎
- ②アトピー性皮膚炎:難治性の場合、本症の可能性が高いです。
- ③接触皮膚炎:口舐め病、おむつ皮膚炎など
- ④食物アレルギー:離乳食によるものの他、母体の偏食・健康状態によっても母乳の成分が変化し、湿疹性病変を形成することがあります。
- ⑤その他:白癬やカンジダ症など
『おむつ皮膚炎』とは
乳児のおむつ装着部位に一致して生じます。尿などによる刺激性接触皮膚炎です。カンジダ性間擦疹との鑑別を要します。